ゲームのバブルがはじけてしまって,全然ゲームが売れなくて困っている,なんて話を聞くが,実際のところは20年前からずっと,資産を食いつぶし続けているだけだ。そして,未来も全然感じられない。
quote:任天堂社は,ニンテンドー・ディーエスというコードネームの2画面携帯ゲーム機を年内に発売する計画だ。このゲーム機のさらなる詳細は,5月のE3で発表される予定だ。
ものすごく正直に,正直に云うと,わたしはPS2もXボックスもゲームキューブも欲しいと思わない。性能を喧伝されてもさっぱり理解してない。3Dと呼ばれる絵も別にリアルだとも思わないし,感銘も受けない。わたしが20年近く前にやっていたゲームからなにが進歩したのか,なにがすごくなったのか,なにが面白くなったのか,なにも感じられない。だから,いまはファミコンミニ(任天堂のニュースリリース)だけがちょっと楽しみだ。ほかには,なにもいらない。
結局,こんなに能力や技術が向上しました,というのを繰り返してきただけで,新しい面白さなんて,ゲーム業界はなにも作ってこれなかったんだろうか? そりゃあ,小さな新しいものは少しあって,それは人目を引きはしたけど,でも歴史を変えるようなものはもっとほかの,なにか,が必要だ。ネットワークはその,なにか,のひとつだけど,ありきたりの,誰でも思いつくような,よく考えるとちょっと前にも似たものがあったものをネットに持ってきただけにとどまっている。世界を一変させるようなゲームはどこにあるのだろう。それはCPUやグラフィック能力の向上などから生み出されるものではない。人間の想像力によって作られるものだ。さて,ゲーム業界はファミコンのブレイクのあとの年月,いったいなにをやって来たのだろう?
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